医は仁ならざるの術、努めて仁をなさんと欲す
幕末の中津藩藩医、大江雲沢の言葉で大江家の家訓です。
「医は常に仁というわけではなく医者次第で金儲けの手段になり、患者を惑わしてします。従っていつも自分を戒めて仁になるようにしなければならない」という意味です。
仁と言う言葉は儒教では「他人に対する優しさ」を表し孟子は「惻隠(無意識に助けようとする)の心」と説いています。また丹波康頼の書いた「医心方(日本最古の医学書)」にも「大悲惻隠の心をもって医を行うべし」と書かれているそうです(大悲は慈悲)。
「医は仁術」と云う言葉は、「医は仁ならざる」と云う事とへの切なる願いであったように思います。病気の人間は同時に心も弱くなっています。そのような時に心の隙を狙って金儲けする行為は、時代も洋の東西も問わずあったと云うことでしょう。
現代に視点を向けると経済的に発展した社会では患者側にも仁の心が必要なのかもしれません。お互いの信頼と思いやりが欠けた結果、様々なトラブルが発生しています。医療人の欲に起因した医療ミスもありますが、患者の理不尽な要求や身勝手さによっても医療の荒廃が起こっています。
「医は仁ならざるの術、努めて仁をなさんと欲す」肝に銘じる言葉です。
経絡(経穴「ツボ」を繋いだ道筋)変調を整える(気血の変調を整える)治療です。患者さんの両手首の上指三本の範囲を調べて(これを脈診と云います)変動した経絡を調べます。
手足の経穴(要穴)で経絡の変調を整え(気血の変調を整え)、自然治癒力の増強を図ります。浅く(0.5ミリ~1ミリ程度)鍼を打ちますので痛みはほとんど感じません。治療時間と治療回数は個人によって変わります。症状が激しい方でも自然治癒能力が旺盛な方(特に若い方に多いようです)は劇的に効果が現れますし、経絡の変調が甚だしく自然治癒能力が衰えている方(どちらかと云うと年配の方)は、症状が穏やかであっても思ったような効果が顕れない事があります。治療時間、治療効果は個人差があります、患者様一人一人の症状に合わせた治療をいたします。治療時間の目安は30分~1時間位です。
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